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「風邪をひきやすい体質」で終わらせていませんか?

  • 2025年9月21日
  • 読了時間: 12分

何度も体調を崩す人に知ってほしい、自律神経と免疫から考える身体の話


「また風邪?」


家族や職場の人から、そんなふうに言われたことはありませんか?

周りの人は元気なのに、なぜか自分だけ喉が痛くなる。

やっと治ったと思ったら、少し忙しくなっただけでまた体調を崩す。

疲れるとすぐ風邪をひく。

季節の変わり目になると決まって調子が悪くなる。

そして、それを何年も繰り返しているうちに、

「私は昔から風邪をひきやすい体質だから仕方がない」

と思うようになってしまう。

でも、ここで一つ疑問があります。



本当に「体質」という一言で終わらせていいのでしょうか?


「体質」という言葉は、とても便利です。

しかし、

「体質だから仕方がない」と決めた瞬間、

なぜ自分の身体がそうなっているのかを考えなくなってしまうことがあります。

もちろん、この記事で、

「カイロプラクティックを受ければ風邪をひかなくなる」

「アジャストメントをすれば免疫力が上がる」

という話をするつもりはありません。

風邪は主にウイルスによって起こる上気道感染症であり、

感染そのものについて考えることは当然大切です。

CDCによると、成人では平均して年間2〜3回程度風邪をひくとされています。

では、なぜ同じような環境で生活していても、

何度も体調を崩す人と、そうでない人がいるのでしょうか?


今回はここから、

「免疫力」という言葉だけではなく、

睡眠・ストレス・自律神経・そして身体全体の状態

というところまで、一緒に考えてみたいと思います。


なぜ① 同じ環境にいても、風邪をひく人とひかない人がいるのか?


私たちは毎日、さまざまなウイルスや微生物が存在する環境の中で生活しています。

しかし、それらに接触したからといって、毎回必ず症状が出るわけではありません。


そこで重要になるものの一つが、

「免疫」です。


免疫とは、外から侵入してくる病原体などから身体を守るために備わっている防御システムです。

しかし、この免疫システムは、

24時間いつでも同じ状態で働いているわけではありません。


例えば、

  • 睡眠不足が続いている

  • 疲労が蓄積している

  • 食事が乱れている

  • 強いストレスが続いている

  • 喫煙習慣がある

  • 基礎疾患がある

  • 年齢による変化がある

など、身体側にもさまざまな条件があります。


だからこそ、

「風邪をひいた=ウイルスに触れたから」

だけではなく、

「そのとき自分の身体は、どんな状態だったのだろう?」

と考える視点も大切なのです。


なぜ② ストレスや睡眠不足が、免疫にまで関係するのでしょうか?


ここで、もう一つ「なぜ?」を考えてみましょう。

なぜ、

「仕事が忙しい時期になると体調を崩す」

「寝不足が続くと風邪をひきやすい」

「大きな仕事が終わった途端に寝込んだ」

ということが起こるのでしょうか?

その背景を考えるうえで重要になるのが、

脳・ホルモン・自律神経・免疫は、別々に働いているわけではない

という身体の仕組みです。


私たちの身体には「自律神経」という、自分の意思とは関係なく24時間働いている神経系があります。

自律神経は、

  • 心拍

  • 血圧

  • 呼吸

  • 体温調節

  • 消化

  • 発汗

など、生命を維持するために必要なさまざまな働きに関わっています。

自律神経には、大きく分けて

交感神経と副交感神経

があります。


交感神経は、仕事、運動、緊張、危険への対応など、身体を活動させる場面で重要な役割を果たします。


一方、副交感神経は、休息や消化などに深く関わります。


ここで大切なのは、

交感神経=悪副交感神経=良

ではないということです。


どちらも必要です。


本当に大切なのは、

必要なときに活動し、必要なときに休めること。

つまり、

環境に合わせて身体が適切に切り替えられること

なのです。


なぜ③ 自律神経と免疫を一緒に考える必要があるのでしょうか?


以前は、

「神経は神経」

「免疫は免疫」

と、それぞれ別々のシステムとして考えるイメージが強かったかもしれません。


しかし現在では、

神経系と免疫系は互いに情報をやり取りしている

ことが分かっています。


交感神経・副交感神経などの自律神経系と免疫系との間には双方向の相互作用があり、

神経活動が免疫反応に影響し、逆に免疫系からの情報も神経系へ伝わります。

さらに、末梢神経と免疫細胞との相互作用についても研究が進められています。


つまり身体の中では、

↓↑

神経・自律神経

↓↑

ホルモン

↓↑

免疫

と、それぞれが完全に独立しているわけではありません。

一つの身体の中で、お互いに影響を与えながら働いています。


だから私は、

「風邪をよくひく=免疫力が弱い」

という一言だけで身体を見るのは、少しもったいないと思うのです。


「免疫力を上げればいい」でもありません

健康情報ではよく、

「免疫力を高めましょう」

という言葉を見かけます。


しかし、ここにも少し注意が必要です。

免疫は、

単純に強ければ強いほど健康

というものではありません。

免疫反応が過剰になることも身体にとって問題になります。

自律神経についても同じです。

「交感神経を下げればいい」

「副交感神経を上げればいい」

という単純な話ではありません。


身体にとって大切なのは、

強さではなく「適応できること」

です。

仕事をするときには活動する。

食事をするときには消化する。

夜になったら休む。

感染やケガが起これば、それに必要な反応をする。

そして必要がなくなれば、元の状態へ戻っていく。


つまり健康とは、

身体が環境の変化に合わせて適切に反応できること

とも考えられるのです。


あなたの身体は、ちゃんと「休めて」いますか?

ここで、ご自身の身体を少し振り返ってみてください。


風邪だけではなく、こんな状態が当たり前になっていませんか?

  • 何度も体調を崩す

  • 一度風邪をひくと長引きやすい

  • 寝ても疲れが抜けない

  • 朝起きた瞬間から身体が重い

  • 首や肩、背中がいつも張っている

  • 忙しい時期になると体調を崩す

  • 大きな仕事が終わった途端に寝込む

  • 胃腸の調子にも波がある

  • 頭痛が多い

  • 便秘や下痢を繰り返す

  • なかなか寝付けない

  • 夜中に何度も目が覚める

  • 休日になっても身体の力が抜けない

  • 疲れているはずなのに頭だけ冴えている

  • 「昔からこんなもの」と諦めている


もちろん、

これらが当てはまるから「自律神経が悪い」と判断できるわけではありません。

風邪を繰り返す原因も一つではありません。


しかし複数当てはまるのであれば、

「風邪」という一つの症状だけを見るのではなく、

一度、自分の身体全体を見直してみる

という考え方があってもいいのではないでしょうか。


身体は、症状が出るまで何も言っていなかったのでしょうか?

私たちは、痛みや発熱など、はっきりした症状が出て初めて、

「身体がおかしい」

と考えがちです。


でも、身体を振り返ってみると、

その前から、

「最近よく眠れない」

「朝スッキリしない」

「以前より疲れやすい」

「首や背中がずっと張っている」

「胃腸の調子が不安定」

「なんとなく身体が重い」

という小さな変化が出ていることがあります。

それら一つ一つが必ず病気のサインだという意味ではありません。


ただ、

身体はある日突然、昨日までとはまったく別の身体になるわけではありません。

日々の生活や環境に対応しながら、少しずつ状態は変化しています。

だからこそ私は、

症状が出た場所だけを見るのではなく、

「この人の身体全体では今、何が起きているのだろう?」

という視点が大切だと考えています。


カイロプラクティックでは何を見るのでしょうか?

ここは、とても大切なところです。


当院では、

「風邪をひきやすいから、この骨をアジャストすれば免疫力が上がります」

という施術は行っていません。

また、

「この場所をアジャストすれば風邪を予防できる」

とも考えていません。


実際、脊椎マニピュレーションが自律神経系へ与える影響については研究されていますが、

現在の研究では結果にばらつきがあり、臨床的な意味について十分に確立されているとは言えません。

だからこそ重要なのが、

「病名からアジャストする場所を決めない」

ということです。


ガンステッド・カイロプラクティックでは、

「風邪」

「頭痛」

「腰痛」

といった症状名だけから施術する場所を決めるのではなく、

実際にその人の身体を検査して判断すること

を大切にします。


当院が「検査」を大切にする理由

当院では問診に加え、

  • 視診

  • 静的触診

  • 動的触診

  • 体表温度検査

  • 必要に応じたレントゲン分析

などを組み合わせて身体を評価します。

なぜ、そこまで検査するのでしょうか?


それは、

同じ「風邪をひきやすい」という悩みでも、身体は一人ひとり違うからです。


首の動きが悪い人。

背中に強い緊張がある人。

骨盤の動きに左右差がある人。

長時間のデスクワークで身体が緊張している人。

睡眠が十分に取れていない人。

身体に現れている状態は、人によって違います。


なお、これらの検査だけで医学的に「交感神経優位」「副交感神経優位」と診断できるわけではありません。


私たちが見ているのは、

身体にどのような機能的な変化が起きているのか。

そして、

どこにカイロプラクティックとして介入する必要があるのか。

ということです。

必要性が確認された部位に対して、できるだけ限定してアジャストメントを行います。


だから当院では、

「施術の質は、検査の質で決まる」

と考えています。


私たちが見たいのは「風邪」ではなく、その人です

例えば、

「最近、風邪をよくひくんです」

という方が来院したとします。

私は風邪の回数だけではなく、

もう少し聞きたいと思います。

最近、ちゃんと眠れていますか?

朝起きたとき、身体は回復した感じがありますか?

いつも首や背中に力が入っていませんか?

胃腸の調子はどうですか?

仕事が忙しくなると体調を崩していませんか?

休みの日になっても身体が休まっていない感じはありませんか?

そして何より、

それをいつから「普通」だと思うようになりましたか?

ここが非常に大切です。


長く続いている症状ほど、人はそれを、

「自分の普通」

にしてしまいます。

でも、

「長年ある」

ことと、

「それがその人にとって最適な状態である」

ことは同じではありません。


20年以上「風邪をひきやすい体質」だと思っていた方

実際に当院にも、

20年以上にわたり、毎月のように風邪を繰り返していた方

が来院されたことがあります。


あまりにも長い間それを繰り返していたため、ご本人にとっては、

「私は昔から風邪をひきやすい体質なんです」

ということが当たり前になっていました。

私たちは、

「風邪を治そう」

と考えて施術したわけではありません。

身体の状態を確認し、

カイロプラクティックとして必要だと判断した部位に対してアジャストメントを行いながら、

継続的に身体を評価していきました。


そして、あるときその方から、

「そういえば、最近ほとんど風邪をひいていません」

という話がありました。

以前のように頻繁に体調を崩すことなく、健康的な日常生活を送れるようになっていました。

ただし、ここは誤解してほしくありません。


これは一人の方の経過です。


この経験だけから、

「カイロプラクティックによって免疫力が上がった」

「アジャストメントによって風邪をひかなくなった」

と因果関係を証明することはできません。


睡眠、生活環境、ストレス、感染機会など、さまざまな要素が変化していた可能性もあります。


それでも、この方を通して私が改めて感じたことがあります。

それは、

20年以上「体質だから仕方がない」と思っていた身体でも、一度きちんと見直してみる意味はある

ということです。

「体質だから」という言葉で、自分の身体を見ることをやめないでください


風邪をひいたら、

しっかり休む。

水分を取る。

十分な栄養を取る。

必要に応じて医療機関を受診する。

感染を周囲へ広げないようにする。


こうしたことは当然大切です。


一般的な風邪の多くは自然に改善しますが、高熱が続く、呼吸が苦しい、脱水が疑われる、

症状が長引く・悪化するなどの場合には医療機関への相談が必要です。


また、感染症を異常に頻繁に繰り返す場合や重症化を繰り返す場合には、

基礎疾患などが隠れていないか医学的な評価が必要になることもあります。


カイロプラクティックは、その代わりになるものではありません。


そのうえで、

「病院では大きな問題はないと言われた」

「睡眠や食事にも気をつけている」

「それでも昔から何度も体調を崩してしまう」

という方には、

もう一つ、

「身体全体の状態を一度きちんと見てみる」

という選択肢があってもいいと私は考えています。


あなたは、本当に「風邪をひきやすい体質」なのでしょうか?

もしかすると、

「体質」

という言葉の裏側に、

まだ自分自身でも気づいていない身体の変化があるかもしれません。

眠れない。

疲れが抜けない。

首や背中が張る。

胃腸の調子が安定しない。

何度も体調を崩す。

身体は一つです。

首だけ。

胃腸だけ。

免疫だけ。

睡眠だけ。

と、それぞれ別々に存在しているわけではありません。

だから私たちは、

症状だけを見るのではなく、

「今、この人の身体では何が起きているのだろう?」

と考えることを大切にしています。



「治してもらう場所」ではなく、「自分の身体を知る場所」へ

私たちの身体には、

ケガをすれば修復し、

疲れれば休もうとし、

環境が変わればそれに適応しようとする、

生きていくための仕組みがもともと備わっています。


カイロプラクティックが身体を治しているわけではありません。


私たちができるのは、

身体を丁寧に検査し、カイロプラクティックとして介入すべき問題があるのかを見極め、

必要な場所へアジャストメントを行うこと。

その先で身体がどう反応していくのかを、一緒に確認していくことです。

だから、

「また風邪をひいた」

「昔からこういう体質だから」

と何年も繰り返しているのであれば、

一度だけ、

その「体質」という言葉を横に置いて、

自分の身体そのものを見てみてください。


当院では、

「施術の質は、検査の質で決まる」

と考えています。


いきなり施術をするのではなく、まず現在の身体の状態を丁寧に確認します。


「何かを治してもらうため」だけではなく、

「自分の身体が、今どうなっているのかを知るため」

そんな目的で、カイロプラクティックを利用してみるのも一つの選択肢だと思います。


「風邪をひきやすい体質だから仕方がない」

その結論を出すのは、

自分の身体を一度きちんと見てからでも、遅くないのではないでしょうか。

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