歩いていても腰がいたいひとの歩行と腰痛の深い関係
- 2023年10月15日
- 読了時間: 4分
「健康のために歩きましょう」とよく言われます。
しかし実際には、歩きすぎても、歩かなすぎても腰痛の原因になることがあります。
■ 歩くことは“良いこと”だけではない
体重60kgの方の場合、1歩で体重の約1.2倍、約72kgの負荷が腰や下半身にかかるといわれています。
歩幅70cmで1万歩歩けば約7km。腰は1万回以上の衝撃を受け続けている計算になります。
一方で、テレワークなどの影響により、1日500歩以下という生活も増えています。
逆に、健康のために毎日2万歩以上を目標にしている方もいます。
このように、
歩かなすぎる
歩きすぎる
どちらも、体にとっては“偏り”になります。
そしてこの偏りこそが、腰痛を生み出す土台になるのです。
■ なぜ歩数の偏りで腰痛が起こるのか?
ここで重要なのは、「歩数」ではなく神経の働きです。
人の体は、
足裏の感覚
関節の位置情報
動きのリズム
これらの情報を神経を通して脳に送りながら、バランスを保っています。
●歩かなすぎる場合
歩行が少ないと、
足裏からの刺激が減る
神経への入力が少なくなる
血流が滞る(筋ポンプ低下)
結果として、体は「正しく動いている」という情報を得られなくなります。
すると脳は不安定な状態と判断し、神経を過敏にしてしまいます。
これが、ちょっとした刺激でも痛みを感じやすくなる状態です。
●歩きすぎる場合
逆に歩きすぎると、
同じ刺激が繰り返される
神経が常に緊張状態になる
回復が追いつかなくなる
特に現代人は、本来の構造バランスが崩れている状態で歩いていることが多いため、
そのまま歩き続けると、負担が一点に集中します。
その結果、
腰椎
骨盤
仙腸関節
にストレスが蓄積し、痛みとして現れます。
■ 本当の問題は「歩数」ではない
ここが一番大事なポイントです。
腰痛の原因は、
「何歩歩いたか」ではなく
👉 神経が正しく体をコントロールできているかどうか
にあります。
例えば同じ1万歩でも、
神経伝達が正常な人 → 回復につながる
神経伝達が乱れている人 → 負担になる
という違いが生まれます。
■ なぜ神経が乱れるのか?
人の体は、
脳 → 神経 → 筋肉・関節
という流れでコントロールされています。
そしてその神経は、
背骨によって守られています。
しかし、
本来守るはずの背骨に問題が起こると、
神経の流れが乱れてしまいます。
これがカイロプラクティックでいう「サブラクセーション(神経機能の乱れ)」です。
■ 歩行と仙腸関節の関係
歩くときに重要なのが、
👉 仙腸関節のわずかな動き
です。
この関節は大きく動くわけではありませんが、
衝撃を分散する
体幹のねじれを吸収する
という非常に重要な役割を持っています。
しかしここに問題があると、
本来分散されるはずの衝撃が腰に直接かかるようになります。
■ 当院の考え方
当院では、腰痛を
「歩きすぎ」「歩かなすぎ」
といった表面的な問題では捉えません。
見るべきは、
👉 神経が正しく働いているかどうか
です。
そのために、
体表温度検査
視診
静的触診
動的触診
レントゲン評価
この5つの検査を用いて、
神経伝達に問題がある部位を特定します。
そして、
必要最小限のアジャストメントによって
👉 神経の流れを本来の状態に戻す
ことを目的とします。
■ 歩くことを「負担」から「回復」へ
神経の働きが整うと、
歩行のリズムが安定する
衝撃が分散される
血流が改善する
結果として、
歩くこと自体が回復の刺激へと変わります。
■ まとめ
歩行は本来、体にとってプラスになるものです。
しかし、
神経の働きが乱れている状態
構造バランスが崩れている状態
では、同じ歩行でも負担になります。
大切なのは歩数ではなく、
👉 体が正しく機能できる状態かどうか
です。
「歩くと痛い」「歩くほどつらくなる」
それは体からのサインです。
歩き方や歩数を変える前に、
まずは体の中で何が起きているのかを見直すことが、根本的な改善への第一歩になります。










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