かかとの痛み
こんにちは。
神奈川県藤沢市辻堂新町にある整骨院、湘南ペンギン整骨院です。
今回は足底筋膜炎についてです。
足底筋膜炎
歩きはじめや長時間の歩行でかかとや足の裏に痛みや違和感を感じる
サポーターをしていないと痛くて歩けない
座ったり、立ったりする時に体重がかかると痛い
痛みからかばって歩いてしまう
運動をすると痛いのでできない
足底筋膜炎とは?
「足底筋膜炎」とは、足の付け根からかかとまで、足裏のかかとの骨から足指の付け根まで、薄い膜のように幅広い腱が張っている足底筋膜に、小さな断裂が起こることで炎症が生じ、かかとから足裏全体に痛みが出るのが特徴です。また「足底筋膜炎」は、かかとの痛みとなる主な原因の一つです。
足底筋膜炎の症状
主な症状として
かかとの痛み
足裏の痛み
足底筋膜を使いすぎることで、組織にたくさんの小さな断裂が起こります。繰り返し起こる断裂により炎症が起こる事で痛みが出て「足底筋膜炎」になります。一回で起こる痛みではなく、繰り返し断裂をすることでダメージが蓄積して、慢性化し最終的に痛みとなります。
足底筋膜炎を発症するリスクの高い人
同じ動きを繰り返すスポーツ選手
オーバープロネーション(ランニングなど着地の際に足首が内側に傾く状態)
関節炎や糖尿病の方
足に合わない靴(ヒールや先の細い靴)
扁平足(足のアーチの低下)
年齢が40歳以上の方
肥満の方
ホルモンの乱れ
「足底筋膜炎」の症状が進むと、痛みが強くなったり、動きが制限されたり、持続痛(常に痛む)や夜間痛(夜寝ていても痛む)で悩まされることもあります。
特に日常生活では
長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなる
台所仕事などの主婦労働に支障がでる
自分の好きな靴が履けない
階段や車・バスの乗り降りも手すりが必要になる
上記以外にも、日常生活での動作に支障をきたします。足の裏は、地面に一番はじめに接する場所です。痛みでかばった歩き方で身体の土台である骨盤に大きく影響を及ぼす重要な場所です。足は骨盤とつながっているため、骨盤の関節(仙腸関節)に問題があると足の裏や、場合によっては股関節や膝などにも問題が起きます。
原因
骨盤の関節(仙腸関節)の問題
腰の骨(腰椎)からくる二次的な問題
長時間の同じ姿勢
運動不足による足の裏の筋肉の筋力や柔軟性の低下
過剰な運動(ランニング、ジャンプ)や同じ動作での負担
関連症状
「足底筋膜炎」が悪化してくると、様々な問題を併発する場合もあります。
歩行障害
睡眠障害
下肢の問題(膝関節・足首・足の指の痛み、変形、機能低下)
運動障害(可動域の制限)
内臓系の問題
一般的な治療法
理学療法
薬物療法(非ステロイド性抗炎症薬・コルチコステロイド)
装具療法(サポーター)
機能的な固定(キネシオテープ)
足にあった靴を選ぶ
セルフケア・対処法
まずはセルフケアから始めましょう
ストレッチ(ヒラメ筋や腓腹筋)
不良姿勢を改善(足を組む・長時間の同じ姿勢)
軽度な運動(自転車や水中歩行)
食生活の見直し(肥満の改善)
痛みの原因の運動をいったん休止する
解剖学的に見た足
解剖学的に見ると、足底筋膜とは踵骨(かかとの骨)から足裏の前方までに広がる厚さの強い繊維組織帯をさします。足のアーチを維持して衝撃を吸収しながら体のバランスを保つため、歩行時などに重要な役割をしてくれます。足底筋膜に、運動など様々な要因で継続的に強い圧力と刺激を継続的に加えることで、微細損傷を継続的にうけ、「足底筋膜炎」を発症します。足がどのように地面につくかも解剖学的な構造において大切な要因とされています。扁平足や、オーバープロネーションと呼ばれる足底筋膜が内側に傾きがちな場合は、組織への過剰は圧力により損傷が起こりやすく、足底筋膜炎を発症するリスクが高まります。
足底筋膜炎に関連する疾患
関節炎や糖尿病は、どちらも腱に炎症が生じるため、「足底筋膜炎」と密接に関わっています。特に40代以上の方は、関節炎や糖尿病が、「足底筋膜炎」を引き起こすことがあります。
靴の種類
自分の足に合う靴を履いていない人や、インソールと呼ばれる靴の中敷きが、体重を効果的にサポートしていない場合に足底筋膜炎を発症します。足に合わない靴を履き続けると、足底筋膜炎をはじめとする足の問題を発症する原因となります。またハイヒールは「足底筋膜炎」を悪化させますのでさけましょう。
痛みの種類
朝に悪化する痛み
慢性的な痛み
刺さるような痛み
燃えるような痛み
徐々に悪化する痛み
夜間の就寝時には足が硬直するため、朝起きた時に痛みが悪化する傾向にあります。また足の組織が徐々に伸ばされて温まる日中には、痛みが和らぎます。痛みが徐々に悪化して指骨にまで痛みがおよび、つま先を動かすだけで耐えられないような痛みを発症するケースもあります。「足底筋膜炎」によく見られる症状が骨棘ですが、骨棘が見られないものもあります。足底筋膜炎の症状が長引きながら適切な治療が行われない場合、歩き方に変化が生じ、膝、腰、首などの痛みを引き起こす原因になります。
カイロプラクティックでのアプローチ
1.骨盤・脊柱のアジャストメント(調整)
まず身体の中枢である、「骨盤」「脊骨」の神経の問題を検査していきます。その後、体の土台である「骨盤」や、神経の通り道である「背骨」に根本原因であるサブラクセーション(神経圧迫)の問題があれば、アジャストメント(調整)をします。
2.四肢の問題
上肢では「肩関節」「肘関節」「手関節」下肢では「股関節」「膝関節」「足関節」に問題があり末梢から体のバランスが崩れて影響が出ている場合は、アジャストメント(調整)をしていきます。
3.骨盤の牽引療法
お身体の状態に合わせて、ハイローテーブルなどの専用のベッドを使用してます。急性の場合や、力が抜けない場合など、リラックスした状態になってもらい、ポンピングやドロップテクニックなどで、徐々に患部にアプローチして、痛みや負担のない治療を行います。
治療期間の目安」
「足底筋膜炎」は、初期であれば症状や機能の改善がみられますが、負担が大きく骨に変形が強く出てしまっている場合は、長期間にわたり問題を起こすことがある症状です。この症状の治療は慢性化し長期化するケースも多くみられ、完全に治すためには数ヶ月~半年以上かかることも多いです。
なぜ治療期間がそんなに長くなるのか?
一つには問題の特定が難しい事が原因にあります。「足底筋膜炎」は非常に多くのことが原因で発症します。そのため最初はなぜそうなったのかを紐解いていく必要があり、カイロプラクティックケアと並行して、生活習慣の見直しや筋力強化などが必要になってきます。
個人差はありますが、当院では神経の回復期間を考えて1~6カ月をみてもらっています。
回復までにどの位の期間がかかるのか?
費用はどの位かかるのか?
どの位のペースで通ったらいいのか?
など、お身体の状態を診させてもらった上で、回復までの治療期間をお伝えし、患者様のお仕事や金銭的な都合も含めて、ベストな治療期間をご提案します。納得した上で、判断していただきケアをしていきます。
カイロプラクティックでの臨床データ
定期的に、ケアを受けていていただくことで、1~3ヶ月で症状の緩和や改善してくるケースが多くみられます。
損傷した神経の再生速度は、1日に0.3~1ミリと言われています。ケアを始めて 約3ヶ月間 は、損傷した神経組織の修復にあたります。その後、約3ヶ月~6ヶ月間 に新たな神経ネットワークが作られていき、痛みや失われた機能を回復していきます。
神経は、身体の深部に位置しているため、血液で栄養を運ぶことができません。損傷した度合いによって異なりますが、神経修復するには最低でも約6ヶ月 は必要とされ、痛みが解消されても 約6ヶ月 はしっかりと通院されることをお勧めいたします。
ここで考えてみましょう。なぜ「足底筋膜炎」になる人とならない人がいるのでしょうか?長時間の同じ姿勢・デスクワーク・運動不足・冷え・ストレスなどの外的要因だけが「足底筋膜炎」の原因ではありません。
カイロプラクティックでは、「足底筋膜炎」対策として外的要因に意識を向けるのではなく、体の内に意識を向けることです。日々生活していく中で、様々なストレスがありますし、生活習慣の乱れや、環境の変化もあります。その度にそれらの変化に対応し続けるのは大変な作業になります。だからこそ「足底筋膜炎」の対策として体の内に意識を向けることが重要なのです。脳と神経と体のつながりが正常であれば、ストレスや不安を受けても体は交感神経のスイッチを入れることで対応し、生活習慣や環境が変化しても、その環境を瞬時に把握し対応します。脳と神経と体のサイクルに異常があると、どれだけストレスを無くしても、または生活習慣を見直したところで、「足底筋膜炎」の改善とはなりません。そもそも「足底筋膜炎」は、体の内からのサインなのです。体のバランスが乱れていることを教えてくれる大切なサインです。カイロプラクティックでは、体の内に根本原因が存在していると考え「足底筋膜炎」に対してアプローチしています。
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