当院でのトータルケア
カイロプラクティックはどんなことをするの?
カイロプラクティックは身体の構造(特に脊椎)と機能に注目した専門医療です。
カイロプラクティックの施術法は、施術者によって様々ですが、
主に脊椎やその他の身体部位を手技によって調整(矯正)することにより、
身体機能が改善され、自己治癒力を高めることを目的としています。
また、誤解されやすいですが背骨や骨盤が曲がっていたり歪んでしまっているのが悪いわけではありません。
神経を圧迫してしまっている背骨や骨盤に問題があるのです。
仮に側弯症や骨盤がすごい曲がっていたとしても、神経の圧迫がなければ歪みや曲がりを治す必要はありません。
神経の圧迫がどこで起きているか様々な検査で導き出しそこの箇所を矯正(アジャストメント)していき、神経の回路を正常に戻していきます。その結果様々な不調が改善していきます。
カイロプラクティックでは、不調の原因となっている箇所(自然治癒力が伝わるのを妨げている神経圧迫の箇所)を”サブラクセーション”と呼びます。
ガンステッド・システムにおけるサブラクセーションの見つけ方は、施術者の主観や推測に流れることないよう、以下のステップが定められています。
①インストゥルメンテーション(Instrumentation)
”ナーボスコープ(Nervoscope)”と呼ばれる専用の器具で脊柱両側の温度差をチェックします。末梢神経は脊髄から左右対称に伸びているので、何も問題がなければ、脊柱左右の体温差は0.3度以内と考えられています。もし極端な温度差があればその椎骨の箇所に神経圧迫の可能性があるため、ナーボスコープの針の動きを注意深くチェックします。
②静的触診
静止した状態での患者さんの脊柱を触診。筋肉のハリや皮膚の質感(カサカサしている、湿っぽい等をチェック。ご自分では見づらい背中ですが、背骨とその周辺組織は常にたくさんのメッセージを発してくれているのです。
③動的触診
患者さんの身体を色々な方向に動かし、関節の動き方や左右差をチェックします。患者さんのお体は施術者がコントロールしますので、基本的に患者さんご自身は能動的にお体を動かして頂く必要はありません。
④視診
患者さんの背部を目で見て、姿勢のゆがみや関節のねじれ等をチェック。皮膚の変色やホクロ・発疹・赤身等の有無、部分的に産毛が生えたりしていないか?といったことも、神経圧迫の大きなヒントになります。
⑤レントゲン分析
ガンステッド・システムの分析用には、直立姿勢(重力がかかった状態)で後頭部から骨盤までの全身を撮影します。
(当院で患者さんにレントゲン撮影をお願いする際は、提携先の医療機関をご紹介させて頂きますが、もしこれまでに整形外科や内科で撮影されたレントゲン画像をお持ちの方は、参考として是非ご持参下さい)
ガンステッド・システムではレントゲン画像に独自の方法で線引きや計測をして変位の度合いを評価し、矯正すべき個所を特定します。
矯正(アジャストメント)には、四種類の専用テーブル(施術台)を、必要に応じて使用します。
またトムソンベッドと呼ばれる台は、ぎっくり腰や、股関節・膝関節等に痛みが強い患者さんにご無理のないよう、電動で台が動く仕様となっております。
脊柱にねじりを加えると椎間板を損傷する危険性が高まり、特に頸椎は大変危険です。ガンステッド・システムにおいては、「P(osteior) to A(nteior)」すなわち、椎骨の関節面に即して余計な回旋等は加えない、「後方から前方へ」の矯正方向で行います。
矯正(アジャストメント)は必要な時に・必要な方向へ・必要な深さで行わうこととし、誰に対しても同じというものではなく患者さん一人一人その時に最適な矯正をとの考え方です。
施術の際、関節からポキッと音が聞こえる場合がありますがしないこともあります。単に骨をポキポキさせることが目的ではありませんので、ご安心下さい。
アジャストメントにおいてもっとも重要なことは、サブラクセーションを適切に正し神経圧迫を開放すること、つまり患者さん自身の治る力が全身に伝わるのを”妨げる要素をとりのぞく”、という事です。
だからこそ、サブラクセーションの特定には慎重であらねばならず、上記のような綿密に体系化された手法で行います。
アジャストメントとは・・・?
神経の流れを正し、活性化する
カイロプラクティックにおいて神経の配線不良(サブラクセーション)を取り除くことをアジャストメントといいます。分かりやすく説明すると、もし家のブレイカーが落ちてしまっているならば、部屋の電気はつきません。どこのブレイカーが落ちているのかを探し出し、ブレイカーのスイッチを入れることをアジャストメントといいます。アジャストメントにより、神経の流れを正し、活性化することが目的なのです。
アジャストメントに要する時間は約5~10分程ですが、 ほんの一瞬でも背中を通る神経のスイッチが「オン」なるわけですから、その効果は絶大です。神経のスイッチが入ると、脳からの情報が身体に正確に伝わるようになってくるので、長年滞っていた問題箇所も修理工事を再開します。サブラクセーションの潜伏期間&進行状態は患者さん個人個人によってそれぞれ異なるため、最初のうちはアジャストメント後に違和感や今までにないような痛みを感じることがあります。また、日常、肉体的&精神的にストレスが多い方には、はじめのうちはあまり違いがわかりにくいというケースもありますが、継続してアジャストメントを受けていくことで、徐々に体の変化が体感できるようになることでしょう。
カイロプラクターとは「脳」と「神経」の専門家です。
神経の回路を正常に戻すことでご自身の自然治癒力を高め、痛みを取り除いていきます。
そもそも体に現れる症状というのは、“何かがおかしい” という体から脳へのSOSのサインで、決して悪いものではありません。
そのSOSに気付いて元の状態に戻してあげるのです。
ケア後の過ごし方について
①神経への刺激を控える
カイロプラクティックでのケアによって、間接的に神経の刺激を行いますので、
当日は激しい運動・飲酒・力フェイン(コーヒー)の摂取はお控えください。
これらは自律神経系の交感神経に過刺激を与えて、ケアによる効果が得にくくなります。
②眠っていた神経が目覚める
カイロプラクティック・ケアを受けた当日・翌日に「だるさ」、「眠気」、「痛み」等の反応が
一時的に強くなる場合や、痛みの場所が変わる事があります。
今まで眠っていた神経が過敏となった反応で起こるものです。
その時は神経を安静にさせるためにも、無理をせずリラックスして休んでください。
③急性の場合は冷やす、慢性の場合は温める
ぎっくり腰などの急性の場合は、患部で炎症(血流がよく熱を持っている状態)が起きているので、
アイスバッドなとで冷やし、運動はお控え下さい。
慢性の場合は、血管が収縮し血流が悪くなっていますので、なるべく血流をよくするためにも温めてください。
急性時の温泉は逆効果であり、慢性時に 温泉はより効果的です。
④治癒過程でまた痛みが出ることがある
症状は、「正常→痛み→しびれ→麻癖」の順で悪化していきますので、
回復過程は「麻痩→しびれ→痛 み→正常」 となります。
例えば「しびれ」が無くなる過程で「痛み」が再発する事があります。
それは個人差がありますが、治癒過程で通る道となります。
⑤同じ姿勢を続ける事はやめましょう
体を動かす事で神経を通じて脳を刺激し、本来持っている自然治癒力を最大限に発揮できる環境が
体内で作られています。普段、座った姿勢が多い方は、なるべく30~45分おきに歩いたり、
難しくなければその場で足踏みをするなど、少し身体を動かす時間を作って下さい。
⑥免疫力が高まる
風邪などの症状をお持ちの方は、ケア後に体温が急激に上がったり、鼻水がたくさん出たり、
症状が激しくなることがあります。
これは神経の流れがスムーズになる事によって、身体の免疫システムが正常に働きます。
そのために治癒過程で、菌を熱で殺そうとしたり、菌を外に排出しようとして起こります。
整体とカイロプラクティックの違いは?
カイロプラクティック | 整体 | 接骨院 | |
何をするの? | サブラクセーションの矯正 (背骨や骨盤、その他すべての関節が対象) | 全身の筋肉のほぐし 靭帯・関節の可動域調整 | 物理療法(牽引・低周波・テーピングなど) 運動療法・後療法(手技療法) |
適応症状 | 腰痛・坐骨神経痛・頭痛などの外科的疾患 アトピー・不妊症・便秘などの内科的疾患 | 腰痛・肩こり・全身疲労 | 骨折・捻挫・脱臼・打撲などの外傷 |
検査 | レントゲン検査・体表温度の検査・静的触診・動的触診・視診・整形学的検査 | 触診 | 触診・整形学的検査 |
保険適用 | × | × | △骨折・捻挫・脱臼・打撲などの外傷のみ保険適用 |
根本的施術 | ○ | × | × |
資格 | 多くの先進国では国家資格(米国ではドクター) 日本では法制化(国家資格)に向けて活動中 | 民間資格 | 国家資格(柔道整復師) |
施術時間 | 当院では約20分 | 時間制(約60分) | 30分前後 |
当院では根本的施術に趣を置いていますのでカイロプラクティックを中心に
必要に応じて整体や整骨の施術を合わせておこないます。
施術計画について
三段階に分かれた施術計画で根本から改善
《第1クール初期集中施術》
この段階のケアでは、慢性、急性サブラクセーションが原因で
神経の状態が最も乱れている状態になっています。
そのため患者様は何らかの症状や痛みを感じている方がほとんどです。
症状の慢性度合やご年齢、生活習慣などにより個人差がありますが、
1週間に1回程度のアジャストメント(矯正)で改善する傾向があります。
しかし、症状がきつく生活に支障があるような状態の場合は、
1週間に2回以上のアジャストメント(矯正)が必要な場合もありますし
期間も2ヶ月~3ヶ月掛かる場合もあります。
《第2クール予防・メンテナンスケア》
脊椎の機能と構造を修復するためのステップです。
神経組織が回復し神経伝達も正常化される期間となります。
この段階になると、症状や痛みは緩和されてきますが、
ケアをやめるとサブラクセーションがぶり返す恐れがあります。
この期間のカイロプラクティックケアをしっかり行うことで、
つらい症状の再発防止と、サブラクセーションの退化を食い止めます。
《第3クール健康維持・向上ケア》
症状を再発させないためのステップです。
この段階になりますと、症状もなく健康状態も高い状態になっているはずです。
カイロプラクティックにおいて最も重要な期間になります。当院では患者さんの椎間板の段階の状態によって誤差はありますが、初診から6ヶ月を卒業としています。理由は、サブラクセーションが取り除かれ、新たな神経ネットワークが作られるからです。日常生活で、私たちの体は同じ姿勢や、活動、癖を繰り返しています。そのような同じ動作の癖を改善するためには自分の体を自分でケアする知識が必要になります。そのためにも6ヶ月という期間が必要になります。結果、病気や怪我から自分で身を守ることができる状態になり、常に体を健康な状態に維持することができるようになります。
今までの施術で築いてきたこの健康状態を、定期的なカイロプラクティックケアで維持していきましょう。
周期は1ヶ月に1回ずつのアジャストメント(矯正)で期間は一生涯です。
分かりやすいたとえで言うと、歯医者さんでのクリーニングや定期健診と同じです。
どんなに気を付けて丁寧に歯磨きをおこなっていても歯の汚れや歯石はついてしまいます。
このように自分でおこなえる予防と専門家の助けが必要なケアや予防があります。
カイロプラクティックケアでは神経の圧迫箇所をアジャストメントします。
その結果、人間本来の健康を維持することが出来る力。人間本来の力を最大限に発揮させる事が出来ます。
自分の体と向き合い背骨と神経の流れを調整し何歳になっても充実した日々を過ごせるようにしましょう。
初期集中施術 | 予防・メンテナンスケア | 健康維持・向上ケア | |
目的 | 症状を取り除く | 脊髄の機能と構造を修復する | 再発 |
周期 | 1週間に1~2回 | 2週間に1回 | 1から3カ月に1回 |
期間 | 1週間~4週間 | 数ヶ月 | 一生涯 |
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